珍しい食材!ハヤトウリ調理してみました。
すずき家で食べる野菜のほとんどはJAで購入したものか、趣味で畑をしているじいじからの供給で賄っています。今回初めて「ハヤトウリ」という野菜をじいじからいただきました。じいじ曰く「きゅうりみたいに食べられる」と聞いていたのですが、見た目も全然違うこの野菜についてあまりに知識が無かったもので、ちょっと調べてみました。
そしてどんどん供給されるので、取り急ぎ数品作ってみました。そのレシピも紹介します。
目次
ハヤトウリってどんな野菜?
ハヤトウリ(隼人瓜)は熱帯アメリカ原産のウリ科の植物。別名千成瓜(センナリウリ)。
高知県では「チャーテ」と呼ばれ親しまれているとのこと。
日本で1917年に鹿児島に渡ってきたため薩摩隼人の瓜ということで、ハヤトウリという名前になったそうです。
つる性の植物で、一株から100個から200個以上も実が収穫できることから千成瓜とも呼ばれています。
白い品種と薄緑の品種があります。緑のものはやや青臭みがあり、白の品種がおすすめとのことです。(緑は食べたことありませんが。)
最も美味しい食べ頃の旬は10月中旬から11月にかけての秋となっています。
ハヤトウリの栄養価
ハヤトウリはあまり多くの栄養は含んでいないものの、カロリーが少なく( 69kcal/1個300g中 )、水分が多い野菜なのでダイエット中の方にもおすすめの食材となっています。栄養素としてはビタミン類やミネラルを含んでいます。
成分値 | 効果 | |
ビタミンC | 33mg | シミやそばかすの予防・免疫力の向上 |
葉酸 | 130µg | 葉酸:貧血の予防・肌を健康に美しく保つ |
カリウム | 510mg | 高血圧・むくみの予防 |
不溶性食物繊維 | 3mg | 便秘の予防 |
ハヤトウリの保存方法
ハヤトウリは水分の多い野菜です。乾燥しないように、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れておくと良いそうです。これで数週間は日持ちします。また、新聞紙などに包んで暖房の入っていない部屋(玄関など)に置いていてもOKです。
ハヤトウリの下処理方法
ハヤトウリを切ってみて最初に思うのは、切った表面や皮を向いた部分の独特の肌触りです。この肌触りの原因は「アク」です。どうやらアクがとても強い野菜のようです。なので、どんな調理をするにしてもまず最初に、アクを取り除く下処理は必須です。
- まずハヤトウリをたてに半分に切り、切った断面通しをくるくると擦り合わせます。1分ほど続けるとフワフワのアクが出てくるので、水で洗い流します。
- 断面中央の種と種のまわりのワタ部分をスプーンなどで取り除きます。
- 皮も食べられるそうですが、硬い場合は口に残るのでピーラーで剝いてしまいます。
- 調理方法ごとに合った切り方でカットしたあと、塩小さじ1ほど入れたお湯で2分ほど茹でます。
- ざるにあげて、一旦水にさらし絞って下処理は完成です。
ハヤトウリレシピ紹介
ハヤトウリを大量にいただくもので痛ませては大変と、とりあえず思いつく調理方法で何品かハヤトウリを調理してみました。
ハヤトウリ自体がかなりたんぱくな味(というか味は無く、歯ごたえや食感の野菜)なので、メインのおかずというよりは、副菜(特にサラダなど)に使い易いと感じました。
実際にはスープや漬物などにして食べられることが多いそうです。今回は下茹でをしていますが、アク抜きをして塩もみなどをすれば、生でも食べられるみたいです。
ハヤトウリの八宝菜風
- ハヤトウリは5mm程のいちょう切りにして、下処理を済ませておく。
- 一口サイズに切った豚バラをごま油とすりおろしにんにくで炒める。
- 豚バラ肉の色が変わったら、1を入れしんなりするまで中火で炒め、エビ(コストコ)を追加する。
- 料理酒大さじ1・鶏ガラスープの素小さじ1・塩コショウ少々を加え、味が馴染んだら水溶き片栗粉を回し入れる。
- 全体にとろみがついたら、お皿に盛りつけ小口切りにしたネギをのせ完成。
ハヤトウリのツナサラダ
- 千切りにしたハヤトウリと人参を2分ほど茹でざるに上げる。
- 粗熱が取れたら、水気を絞ってボウルにうつす。
- 2に顆粒の和風だし大さじ1・砂糖大さじ1を加えて混ぜてしばらく置いておく。
- また水分が出てくるので、絞ってボウルにうつし、ツナ(パウチが便利です)、マヨネーズ、すりごまで和えて完成。
ハヤトウリのデパ地下風サラダ
- 千切りにした同量のハヤトウリと人参を少量の油で炒め、油が全体にまわったら醤油・みりんを1:1の分量で加えて水分が完全になくなるまで炒める。この時、焦げやすいので注意する。
- 火を止め、ガーリックパウダーを少々加えて混ぜボウルにうつして粗熱をとる。
- マヨネーズとすりごまで和え、冷蔵庫で冷やして完成。
ハヤトウリの春雨マヨサラダ
- ハヤトウリ、人参、きゅうり、ハムをそれぞれ千切りにしておく。春雨は3分ほど茹でてざるにあげておく。
- ハヤトウリは2分ほど茹で水気を切っておく。人参、きゅうりは塩もみして水分を絞っておく。
- マヨネーズ大さじ3・牛乳大さじ1・砂糖小さじ1・醤油少々・和がらし少々(なくてもOK)を混ぜたもので全ての材料を和える。
- 冷蔵庫で冷やして完成。
まとめ
スーパーなどでは見かけない野菜ハヤトウリについて紹介しました。今回紹介したレシピ以外にも、千切りにしたハヤトウリを下処理をしたものに、市販のドレッシングをかけて食べるだけでも美味しくいただけました。
一見正体不明でとっつきにくい野菜だとしても、野菜・食材であることに変わりはありません。それに旬のものは体のためにも積極的に摂りたいものです。しかも女性に嬉しい栄養素も含まれているとなればなおさらです。
また変わった野菜が手に入ったら、紹介したいと思います。