完全独学で宅建合格!異業種の私がゼロから8か月で資格取得した方法

今年も10月・12月に宅建試験が実施されますね。突然ですが、実は私「宅建士」です。

10月試験まで残すところあと数日となり、毎日寝る間も惜しんでラストスパートに突入している方も多いのではないでしょうか。令和2年度に受験し合格した私はというと…多分に漏れず、時間の許す限り必死で過去問を解く日々を送っていました。

そんな私ですが実は全くの異業種で知識ゼロから、スクールに通うことなく完全独学で1発合格することができました。安心してください。決して地頭が良いわけではありません。

さて、宅建合格するためにはスクールに通わなければならない。と考えている人が多いのではないでしょうか。スクールに通えば講師に何でも聞くことができたり、その年の試験を予測した内容の講義を受けられたり、といった大きな利点があります。

しかしながらその分、学費が当然に高いです!高額の学費を払ったにもかかわらず、不合格だったら…と躊躇していませんか。そんな方におすすめしたい、勉強法があります。ほとんどお金をかけず、1歩も家を出ず、子育てと家事の合間の隙間時間で合格できた方法です。国家資格に挑戦してスキルアップを目指しませんか。

宅建士とは

宅建士とは

そもそも宅建士の正式名称は「宅地建物取引士」といいます。毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格なのです。

不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際に、その土地や建物について専門知識を有していないお客様に詳しい説明をすることができるようになります。

その説明とは「重要事項説明」(35条書面)というもので、これは不動産取引業者の中でも宅建士にしか許されていない「独占業務」として法律で決められています。

つまり宅建資格を持っていると、不動産業界では就職・転職に有利な資格なのです。

宅建独学に使用した教材

テキスト
テキストは科目ごとに切り離せるので持ち運びに便利です。

私が実際に使用した教材と勉強方法を紹介します。

費用対効果抜群の宅建独学方法

宅建独学方法

先ほど紹介した教材を使って勉強をはじめたのが、だいたい試験8か月前の1月頃でした。具体的にどのように勉強していたかを紹介します。

その前に、私は最初に過去問を解きました。そして見事に1問目で撃沈しました。それもそのはず、宅建試験1問目~14問目と言えば最も難しいと言われる権利関係「民法」からの出題です。

宅建試験の問題構成も、まして法律のことなんて何も知らないところからのスタートだったので無理もありません。でもここで心は折れませんでした。何故なら最高の学習法に出会うことができたからです。

YouTubeによる学習

心が折れかけた私が運よく出会ったのがYouTubeの「棚田行政書士の不動産大学」でした。YouTubeなら家事をしながら、寝かしつけをしながら、車の運転をしながら(音声のみ)でも勉強できます。

毎日18時更新で、毎回テンポよく宅建試験内容を配信してくれます。おそらく過去にさかのぼって全ての動画を見たと思います。

そして、棚田先生の動画で最もユニークなのが宅建覚え歌です。残酷な天使のテーゼ、キューティーハニーなど馴染みのある曲に載せて覚えることで、記憶容量を大幅に節約できるのです。

開発許可」「35条書面」「37条書面」「建築確認」これについては完全に歌で覚えたといっても過言ではありません。感謝しかありません。本来の歌詞を忘れてしまうほどに歌い込みました。

棚田先生は行政書士でありながら、宅建士・マンション管理士(他にもたくさん資格あり)でもあります。その豊富な実務経験を元に作成された動画も多く、テキストだけで勉強するより、状況やイメージがわきやすく説得力もあります。

とくに「借地借家法シリーズ」はストーリー仕立てで楽しみながら学習できて、おすすめです。

試験直前は先生の動画の配信が愉しみで、毎日18時になると同時に視聴していました。

もう一つ視聴していた「ゆーき大学」は弁護士の方の動画ということもあり、特に民法の部分で分からないところを強化するために視聴していました。

結構早口な方ですが、だらだら長い動画を見るより、適格にまとめられた内容で私には合っていました。

問題集・テキストによる学習

私の場合、YouTube視聴開始と同時期に最新年の問題集を購入し、それを3か月ほどで読破しました。内容は過去問が科目ごとにまとめられて4肢択一で出題されているものです。

勉強した順序としては「宅建業法」「税・その他」「法令上の制限」「民法」「免除科目」です。免除科目を除き、一般的な難易度順になっています。

宅建試験に合格するなら最多出題科目であり、難易度も最も低い「宅建業法」は満点を狙って勉強しました。

そして宅建試験2か月前くらいになって令和元年の試験は大幅な法改正があった年ということもありその辺をクリアするべく、テキストを購入しました。

これは教科書代わりに読んだくらいで、実際内容も深く書かれていなかったのでサラッと目を通した感じで終了しました。

最も重要な過去問での学習

問題集とテキストを1周した頃にはかなり宅建試験の内容が頭に入ってきています。その頃から毎日自分で印刷した「過去問」を解きはじめました。

私の場合過去10年分をそれぞれ3周回しました。3周目する頃にはだいたい満点をとれるようになってきます。問題を暗記してしまうということもありますが。過去問を解くときの注意点があります。解いたあとに、ただ答え合わせをして一喜一憂して終わっていては意味がありません。

おすすめは問題を解きながら「〇〇は○○だから、この選択肢は○○で正解肢」と正解なら正解の理由を、間違っているならその理由を実際に口に出して問題を解きます。

また不正解だと思った選択肢に関しては、解答を見る前に自分で正しい内容に直すという作業をしてください。これを繰り返すことで一問一問深く理解することができます。そうすると次回間違う確率はぐっと下がります。

また、時間を測定して実際の試験に近い環境で問題を解き、時間配分を体に覚えさせることも大事です。

ちなみに理想の時間配分は…

  1. 宅建業法(20問):30〜40
  2. 税・その他(3問):10
  3. 法令上の制限(8問):15
  4. 民法(14問):30〜35
  5. 免除科目(5問):10
  6. マークシート見直し:5

試験に近い時期には、実際の試験開始時間と同じ13時~15時に実施することをおすすめします。

昼食後の眠たい時間なので、午前中の頭が冴えている時と同じように考えていると本番苦労します。

そして問題を解く順番も先述の難易度順に解くことが大事です。そして分からない問題や時間のかかりそうな計算問題などにぶつかったら、その問題は飛ばして次に進み最後の余った時間に戻ってくるようにします。

その際飛ばした問題には、後で戻って来るときに分かりやすいよう、大きな印をつけておきます。

スマホアプリで隙間時間勉強

週末は子供たちがいるので勉強はできませんでしたが、例えば車で移動中(夫運転中)にスマホアプリで過去問を解いていました。

なるべく毎日宅建過去問に触れ記憶力を定着させるため、少しの時間であっても大切なことだと思っています。ゲーム感覚でできるので、気分転換にもなって良いですよ。

宅建独学に要した費用と時間

宅建独学に要した費用と時間
わたしの場合某有名スクールの講義を受ける場合
期間8か月(1月スタート)11月~2月の間にスタートし10月試験を目指すコース
費用テキスト・過去問集の2冊分:計6,050円196,000円
※ 費用の「~」の部分には、「答練・模試」や「3日間集中講座」などどんどん追加されるものがあるということです。

わたしの宅建試験結果公開

参考にしていただければと思い、私が宅建試験に合格したときの点数の内訳をお見せします。と言いたいところですが…先日断捨離をしたせいか、試験用紙を無くしてしまいました。また見つけ次第こちらを更新いたします。

民法○点 
法令上の制限 ○点
税・その他 ○点
宅建業法 ○点
免除科目 ○点
試験用紙捜索中です

宅建試験おすすめアイテムと当日の心得

おすすめアイテム

おすすめアイテム

  • ラムネ(森永製菓ブドウ糖90%配合)
  • 筆記用具:削ってキャップをしたHBの鉛筆(4本)のほかに、消しゴム2個・鉛筆削り・シャープペンシルを念のため準備しました。
  • 服装:コロナ渦で換気のため窓を開け空調が完備されていない会場が多かったです。調整できるようにカーディガンなどの羽織りを用意しておきましょう。

宅建試験前日と当日の心得

  • 前日は飲酒禁止!(私は勉強中もストレスをためないように、晩酌してました。)
  • 早寝!
  • 当日の昼食は炭水化物・油ものは控える!(サバの味噌煮定食を食べました。)
  • 試験会場でスクールの勧誘目的の人たちがたくさんいますが、配布物は一切受け取らない!完全スルーしました。(当スクールに通えばこんな難しい問題もクリアできますよ~的な、難解な出題見本が書かれていたりして、直前にパニックになる可能性があります。1発合格すればスクールに行く必要もないですよ。)
  • トイレは行きたくなくても直前に行っておく!(後ろの席の受験者が試験中トイレに行っていました。もう帰ってこない覚悟なのかと思っていましたが戻ってきてびっくりしました。それが原因ではないと思いますがその受験者は不合格でした。)

まとめ

まとめ

完全独学で合格する方法、いかがだったでしょうか。個人的には過去問題集をくり返し解いていたおかげで、極度の緊張症の私が、当日あまり緊張しなかったように思います。

毎日家で過去問を解いている感覚というか、体に染み付いてしまっていたんだと思います。

また、過去問を解いていて理解が今ひとつな部分はYouTubeでピンポイントにしかも楽しく解説してくれるので、本当におすすめです。こんな素晴らしいものが無料で視聴できるなんて良い時代に生まれたなぁと思います。

しかもこの勉強方法なら、宅建以外の他の試験にも活かせるんですよね。スキルアップしたい!とお思いなら、ぜひお金をかけずにサクッと国家資格取得してみませんか。

「士」の付く資格はいざという時絶対役に立ちます!(すずき夫の持論による)

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